原爆の絵

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資料詳細

識別コード GE09-06
絵の内容 猛火を逃れて川に入り、溺れながら流される人々
作者名(カナ) 菅 葉子(スガ ヨウコ)
作者名(英語) SUGA Yoko
当時の年齢 14歳
寄贈者名
種別 市民が描いた原爆の絵(昭和49、50年収集)
情景日時 1945/8/6 (時刻)9:00頃
情景場所 縮景園北側の川岸
情景場所旧町名 上流川町
情景場所現町名 幟町
爆心地からの距離 1,300m
ブロック別 銀山・幟地区
作者の説明 **絵の中
八月六日午前九時頃猛火を逃れてやっと川岸までたどり着いた人達はへたゝと崩折れてしまった
目前でもがき苦しみ息絶える人。生き残りは又対岸に向って大きくうねり出した川の中へと入ってゆく
川上の方からは溺れ乍ら流される人々数知れず
それでも次々に迫り来る火から逃れようと入水する。ボートは泳げない者だけ乗った
顔中目も口も分らぬ程にはれ上ってしまった中学生の一人が柳の枝に放心したようにすがっていたがふと顔を水中に伏せて思いっ切り水をのんだ
大きな息を吐いたと思ったら手は枝から離れそのまゝ沈み流れていってしまった
父よ母よとも云えぬまゝ・・・・
場所縮景園裏の川岸の図

**裏
当時の私は広島女学院二年生でありました。
級友達は皆はち巻姿もりりしく建物疎かいの為市中へ出発したのでありましたが病弱組の私と友人安井百合子さん(一ヶ月後死亡)とが校内に残留していて被爆校舎階下の下敷になったのに奇蹟的にも脱出しました。
幽鬼の群かと見まがうような人の流れに合流し近くの縮景園へ避難し更に川を泳ぎ渡って東練兵場へと向いました。それからのちのことはもう筆舌に畫し切れませんが十四才だった私が幸いにも恐ろしい有様を見た最初の光景であります。

昨年は画を出そうかとは思いましたが畫いているうちに様々なあらゆる場面が鮮明に脳裏に再現し被爆死した父のこと大怪我とやけどをした今は亡き母のこと友人達と胸がしめつけられる程につらくなるので昨年は見送りましたが今年は少しでもわづかなものでも人に伝わるものがあればと何とかやってみました
菅葉子(44才)
サイズ(cm) 27×38
展示の説明文 溺れながら流される人数知れず。それでも火から逃れようと入水する
爆心地から1,300m 縮景園北側の川岸
上流川町(現在の幟町)
1945年(昭和20年)8月6日午前9時ごろ
菅葉子氏(当時14歳)
【作者のことばから】
川上の方からは溺れながら流される人々数知れず。それでも次々に迫りくる火から逃れようと入水する。顔中、目も口も分からぬ程にはれ上がってしまった中学生の一人が、柳の枝に放心したようにすがっていたがふと顔を水中に伏せて思いっ切り水を飲んだ。大きな息を吐いたと思ったら、手は枝から離れそのまま沈み流れていってしまった。父よ母よとも言えぬまま…
展示の説明文(英語) The river was carrying countless drowning people downstream. Yet more people jumped in, driven by the approaching fire
1,300m from the hypocenter Riverbank on the north side of Shukkeien Garden
Kami-nagarekawa-cho (now, Nobori-cho)
August 6, 1945, around 9:00 a.m.
Drawn by Yoko Suga (age 14 at the time of the bombing)
[Excerpt of artist comment]
The river was carrying countless drowning people downstream. Yet more people jumped in, driven by the approaching fire. A middle school student, face swollen beyond recognition, was clinging onto a willow branch as if dazed. The next moment the student dipped his face in the river and took a draught of water. He then heaved a sigh, released the branch, sank and drifted away, without so much as saying “Dad!” or “Mom!”

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