原爆の絵

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資料詳細

識別コード SG-0247
絵の内容 やけどの傷に集ってくる大きな蝿を、夜通しうちわで追い続けた
作者名(カナ) 藤重 忠子(フジシゲ タダコ)
作者名(英語) Tadako Fujishige
当時の年齢 20歳
寄贈者名 藤重 忠子
種別 新市民が描いた原爆の絵(その他)
情景日時 1945/8/6
情景場所 広島中央電話局西分局1階宿直室
情景場所旧町名 北榎町
情景場所現町名 西十日市町
爆心地からの距離
ブロック別 十日市・中広地区
作者の説明 **絵の中
六日の夜通しうちわで黙々ハエを追いつづけた。やけどでめくれた皮膚・切傷に、どこからくるのか、大きな蝿が、来ると、すぐ白い卵を産みつける。間もなく、蛆がウヨウヨし始める。団扇で追っても追っても、来る。
**裏
8月6日 北榎町 西分局1階宿直室
**実態調査 
何といっても、つらく、むごい状況は、追うても追っても大きな蝿が来る。すぐ白い卵を生みつける。間もなく蛆がうごめく。火傷の皮膚にへばりつく。傷口にくいこんでいく様は目をおおいたくなる。が人間を忘れたかのように全く無表情で痛々しい
第2次挺身隊として警戒警報発令中、勤務先の西電話局に急いだ。間もなく空襲警報発令。窓々のシャッターをおろす。敵機らしく、向宇品の髙射砲の炸裂音が暫く続く。やがて空襲警報解除。呉方面へ退散の報。ホッとして50糎ばかりシャッターを上げ風を入れる。統計用紙に数字を書込んでいたが用紙1枚不足に気付き、背後の戸棚に向かって立上った。左に身を廻した瞬間、青白い閃光とブァッッ!という異様な音と同時に外れ飛んだシャッターの下敷となる。首が動いた生きている!渾身の力で重いシャッターから抜け出し、立上った。窓という窓は吹きとび、部屋の壁は何もない。足の下にすぐアスファルト道路が見える。三階から見渡す市中は火の海。八丁堀周辺の銀行・保険会社・福屋の各階の窓という窓から炎が噴き出ている。原爆ドームには手が届きそうだ。
ここまで書きましたが到底この紙面では足りませず、20年前に書道講習会があった時、求められて提出した手記がありましたので同封させて頂きます。描きました絵は強烈に腦裡に残っていたものを、生まれて始めて(古い画用紙が偶々見つかり)被爆60年の夏の或日、年令も年令だし孫に何か残しておきたいな、とふと思ったのです。思うことが思うように絵にならず、一気に描いてみて、あの時の一こま一場面を思い出し、涙となり、もう次を描く気になれずやめました。友人が見て、NHKで募集していたので是非にとすすめられ、恥づかしいから嫌だと随分ためらい乍ら、漸くの思いで持参いたしたものです。手記の順序にNoを入れました。

サイズ(cm) 23.6×33.1
展示の説明文 追っても追ってもハエが来る
1945年(昭和20年) 8月6日夜 爆心地から1,080m 北榎町 広島中央電話局西分局 宿直室
藤重 忠子作(被爆当時20歳/絵を描いた年齢80歳) 

六日の夜通しうちわで黙々ハエを追いつづけた。
やけどでめくれた皮膚・切傷に、どこからくるのか、大きなハエが、来ると、すぐ白い卵を産みつける。間もなく、ウジがウヨウヨし始める。うちわで追っても追っても来る。
【作者の言葉より】
2020/9/1~2021/2/23 本館常設展示
展示の説明文(英語) Flies came no matter how much I shooed them away
Night of August 6, 1945 1,080 m from the hypocenter Kita-eno-machi
night-duty room of Hiroshima Central Telephone Bureau West Office
Drawn by Tadako Fujishige (20 at time of bombing, 80 at time of drawing)

On the 6th, I silently kept shooing flies away throughout night.
As soon as the big flies flew in from nowhere, they deposited white eggs on skin that was peeled open by burns or on cuts. Then maggots began crawling immediately. Flies came no matter how much I shooed them away with a fan.
[Artist’s comments]
2020/9/1~2021/2/23 本館常設展示

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